整骨院で肩こりが健康保険適応されるの場合の条件とは？
肩こりに悩んでいる方は多く、肩こりを整骨院で解消されたいと考える人も少なくありません。
実際、私の整骨院でも、肩こりでお越しになられる方は多いです。
しかし、整骨院で肩こりの施術をするに至っては、
健康保険が使える場合と使えない場合とがあります。
肩こりの施術を受ける際に整骨院で健康保険が適用されるかどうかは、
知っておくべき重要なポイントです。
つい最近の出来事ですが、
整骨院で健康保険が使えると思われる方がこちらにいらっしゃり、
「整骨院では健康保険が使える症状と、使えない症状があります」
と説明したのですが、
「どうして保険料を払っているのに使えないんだ」
とご立腹されて、
説明をしてもなかなか理解していただけない方がいらっしゃいました。
この方の場合は、友人の紹介でお越しになられ、
健康保険が使えると言われて整骨院を紹介されたという経緯もあり、
ご友人の場合は健康保険が使用できたのですが、
この方の症状では、健康保険が使えないということに困惑されのかなと思われました。
最近では、ほとんどの方が、
整骨院での健康保険の取り扱いについて理解されている場合が多く、
説明をするとすんなり理解していただけております。
しかし、
整骨院で健康保険が使えるかどうかについては、
「健康保険適応をどう判断しているのか、いまいちよく分かっていない」
という方や、
「今まで一度も整骨院を利用した事がないので知りたい」
という方もいらっしゃると思いますので、
ここでは柔道整復師として、
肩こりの整骨院での施術の際の、健康保険の適用について詳しく説明します。
整骨院での肩こり治療
整骨院では、肩こりに対してさまざまな治療法が提供されています。
柔道整復師は、
筋肉の緊張をほぐし、血行を改善するための
- マッサージ
- 整体
- 電気治療
- 温熱療法
- ストレッチ
などを行います。
これらの治療は、肩こりの症状を和らげるのに効果的です。
施術の内容や手技のやり方などについては、整骨院によって異なる為、
施術内容の詳細はお近くの整骨院にご確認ください。
肩こり 整骨院での健康保険の適用条件
健康保険が適用されるかどうかは、肩こりの原因によります。
以下の条件を満たす場合、健康保険が適用されます。
肩こりが整骨院で健康保険が適用されるケース
肩こりの症状が整骨院で健康保険適応される場合は、
その肩こりの原因がどのようにして起こったのかによって判断が異なります。
急性の外傷が原因の肩こり
肩こりの原因が、筋肉を捻ったり（捻挫）、筋肉を伸ばしたり（挫傷）することで起こる、
筋肉の外傷が原因で、
かつ、プライベートで起こったものである場合、健康保険が適用されます。
例）
- 重い荷物を持ち上げて肩を痛めた
- 拭き掃除をしていて腕を動かした際に腕や肩を痛めた
- 手をついて起き上がった際に腕や肩を痛めた
- 草引きで草を引っ張った際に肩や肘を痛めた
- ストレッチをしていて筋を伸ばした
- 物を取ろうと手を伸ばした際に肩や腕を傷めた
等。
このような日常の動作で筋肉を傷めた（捻挫や挫傷）原因があるものに対する肩こりですと、
健康保険を使用することが出来ます。
肩こり 整骨院で健康保険が適用されないケース
以下のようなケースでは、健康保険が適用されません。
慢性的な肩こり
肩こりの原因が不明で、慢性的な肩こりというだけでは、健康保険が適用できません。
リラクゼーション目的
リラクゼーション目的の肩こり治療は、健康保険の対象外となります。
急性的な肩こりがある場合は健康保険の適応
慢性的な肩こりのみという事では、健康保険は使用できません。
しかし、慢性的な肩こりがあって、急性的な外傷性の肩こりもあるという場合は健康保険が使えます。
慢性的な肩こりがあると捻挫を起こしやすい
慢性的な肩こりがある方は、肩回りの筋肉が硬くなっていることが多く、
そのために、首や肩、肘、手首、腰といった連動した関節の可動域が狭まりやすい傾向にあります。
関節の可動域が狭まるという事は、
些細な動作でも筋肉を傷めてしまう事が増えます。
つまり、動作での損傷から肩こりに繋がっていることがあるのです。
何気ない動作でも、その時は「痛めた」と思っても、意外と時間が経つと、日々の日常生活を送るうちに、瞬発的に痛めてしまったという事を忘れてしまう事もございます。
例えば、
洗濯物を干そうと手を上に挙げた際に肩や腕に痛みが出たという場合、
その時は「痛い」「傷めた」と思った瞬間があっても、
しばらくして痛みが引くと、再び日常に戻り、
その後またしばらくして肩に痛みが出ても、
何で痛めたのか忘れてしまって分からない、
といった具合です。
このように、
小さな捻挫や挫傷はずっと痛みが続くというよりは、
受傷後に痛みが出たり引いたりするため、何気にやり過ごしてしまうことがあります。
慢性的な肩こりの中には、
このように筋肉を傷めたこと自体を忘れていて、肩こりになってしまっているケースもございます。
しかし、
そのような場合でも、
痛めた動作をご本人様が忘れてしまって、原因が分からない場合は健康保険の使用はできません。
アドバイス
何気ない動作でも、
些細な動きで筋肉を捻ったり（捻挫）、
筋肉を伸ばしたり（挫傷）することはございますので、
普段でもそのような出来事があったら、忘れないようにメモに残しておくと良いですね。
まとめ
肩こりに対する整骨院での治療は、多くの人にとって効果的な解消法です。
しかし、健康保険が適用されるかどうかは、このように肩こりの原因によって異なります。
肩こりに悩んでいる方は、慢性的、急性的にかかわらず、
一度整骨院で相談し、適切な治療法で早めに解消されることをお勧めいたします。
肩こりの症状が、整骨院で健康保険適応されるかどうかは、
行かれた整骨院で確認してみてください。
整骨院での肩こり施術についてもっと知りたい方は、お問い合わせください。
柔道整復師が、あなたの症状に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。
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